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大腸内視鏡検査では、大腸内をキレイにし検査をしやすくするために、患者様には下剤を飲んでいただきます。
しかし、たくさんの下剤を決められた時間に飲むのが苦手という患者様は多くいらっしゃいます。
実は下剤は医療機関によって異なり、いくつか種類があるのです。
いずれにしても1,500~2,000mlの量の水分を飲まないといけないのは変わりありませんが、下剤にも選択肢がありますので、患者様にとって最も合ったものを使用していただけます。
当院では複数の種類の下剤を用意しておりますので、患者様がなるべく飲みやすいものを選んでいただけます。
以下にそれぞれの下剤の特徴をご紹介いたします。
以前より広く使用されている代表的な下剤です。
こちらはスポーツドリンクのような味がする下剤で、患者様にとってはもっとも飲みやすいといわれています。
洗浄効果としても問題なく、とにかく飲みやすい味がいいという場合には合っています。
短所としては、服用量がやや多め(約2L)であることと、スポーツドリンクの味が苦手な方には向いていません。
比較的新しい下剤で、現在では広く使用されています。
こちらの下剤は、他のものと比べて合計の水分服用量が少なく(約1.5L前後)、また腸内洗浄にかかる時間も少ないことが特徴です。
味はややすっぱい、濃いめの味で、スポーツドリンクのような甘さが苦手という方には向いています。
短所としては、下剤が濃い液体であるため、体がやや脱水状態になり、内服の後半には水分補給が必要になることです。特に高齢者や腎機能の悪い方には不向きです。
どうしても、水の下剤が飲めない!という方のために、錠剤の下剤も販売されています。
味のする液体をたくさん飲まなくていい、錠剤タイプの下剤です。水かお茶で飲んでいただけます。
また、洗浄能力もほとんど問題はなく、何らかの味がするのが苦手だという方に向いています。
短所としましては、合計50錠ほどの錠剤を15分ごとに2時間かけて内服しなければなりません。
錠剤も決して小さいわけではなく、錠剤を飲むのが苦手な方にはお勧めできません。
こちらは最近新しく登場した下剤です。
他の下剤と異なり、寝る前と起きてからの2回に分けて飲むタイプで、最大の利点は、下剤量が150mlと非常に少ないことです。
さすがにそれだけでは大腸が綺麗にならないために、下剤の間に水分を摂って頂きますが、その際に飲んでいただく飲料は、透明であれば患者様のお好きな飲み物で大丈夫というところも魅力的です(水・お茶・最近のクリア飲料・・・など)。
短所は睡眠を挟んでいるため、寝ているときに便意がおきてしまいよく眠れない場合がある事です。
また仕事などで帰宅が遅いという方にも向いていません。
食べ物の好き嫌いと同じく、下剤にも好みがあります。 ただ病院から一方的に「これを飲んでください。」といわれるよりも、できるだけ患者さん自身にあったものが選べる方がうれしいですよね。
当院では患者様の好みに合わせて対応させていただきます。
以前の大腸内視鏡検査で下剤が苦手だったという方も、次は違った下剤を試してみてはいかがでしょうか?
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