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機能性ディスペプシア(FD)

はじめに

1988年にローマで開催された世界消化器病学会で国際的研究社集団のRome Committeeは、消化管由来と考えられる症状がありながらその原因となる客観的所見を同定できないものを機能性消化管障害(functional gastrointestinal disorders:FGID)と定義し、機能性胃腸症(機能性ディスペプシア:FD)と過敏性腸症候群(IBS)の診断基準を提唱しました。

機能性ディスペプシア(FD)
とは?

機能性ディスペプシア(FD:functional- dyspepsia)とは、胃の痛みや胃もたれなどのさまざまな症状が慢性的に続いているにもかかわらず、内視鏡検査などを行っても、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなどのような異常がみつからない病気です。

生命にかかわる病気ではありませんが、つらい症状により、患者さんの生活の質を大きく低下させてしまう病気です。

この「機能性ディスペプシア」という病気の概念は、近年になって新しく確立したものです。

それまでは、機能性ディスペプシアの患者さんの多くは「慢性胃炎」や「神経性胃炎」と診断されていました。本来「胃炎」とは、胃の粘膜に炎症が起きている状態を表す言葉です。ところが、胃炎があっても症状があるとは限らず、逆に症状があっても胃炎が認められないことも多々あります。

そこで、症状がありながら、それを説明できる異常がさまざまな検査をしても認められない場合、胃に炎症があるなしにかかわらず「機能性ディスペプシア」と呼ばれるようになりました。

FDはどのような症状が
起こるの?

主な症状は以下の4つです。

参考:アステラス製薬、消化器の病気、機能性ディスペプシア(FD)2.症状

日本人の4人に1人は機能性ディスペプシアを持っているという調査結果もあり、決して珍しい病気ではなく、誰もがかかる可能性のある病気です。

原因は?

原因ははっきりとは特定されていません。

胃の運動機能障害、知覚過敏や心理的・社会的要因などが原因で症状が起こると考えられています。

診断と治療について

症状はあるのに、検査で胃に異常所見が確認できない場合はこの病気を疑います。

まずは、胃酸過多が原因なことが多いため、酸分泌抑制剤の投与で改善することが多いですが、改善が悪い場合には、

などの投与を併用する場合もあります。

また、最近では胃腸の運動を司るアセチルコリンという神経伝達物質の働きを調整する薬も使用できるようになり、より改善効果が見込めます。

胃の不調 = 気のせいかな?ではなく、機能性ディスペプシアかも知れません。
心当たりがある場合には、まずはご相談ください。

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