内科 消化器内科 胃腸内科 内視鏡内科
院長
医学博士 平嶋 勇人(ひらしま はやと)
令和5年10月4日、今年も無事に開院5周年を迎えることが出来ました。これも皆さまのご支援のおかげと感謝しております。いろいろな形でのご支援ありがとうございます。
一言で5周年と言えば・・・例えは微妙ですが、小学校1年生だったクリニックが小学6年生になったということです。そう考えると、随分と成長しているはずですね・・・(笑)。
この5年間で私と私達のクリニックは何が出来たか?何が成長出来たのか?
右も左も分からない新規開業医だった開業当初から比べれば、受付から診察までの流れ、診察から検査の流れ、など、一連の業務については、これは自信をもって成長出来ていると言えると思います。ですが・・・内面的には果たして成長出来ているのでしょうか?地域の皆様の健康に寄与出来ているのでしょうか?
5年間で行わせて頂いた内視鏡件数は、上部内視鏡が7,622件、下部内視鏡が3,748件、発見癌数は149件でした。少なからず、私が開業したことで、これまで内視鏡を受けたことがなかったけど受けてみよう!と思い多数の方に来院して頂き、早期に内視鏡検査を受けてくれた結果、救えた命もあったと自負しております。
ですが・・・この1年に限って言えば、不思議と若年の癌患者さんが目立った印象でした。この1年に当院で発見した消化器癌は49件、早期癌が35件、進行癌が14件でした。14件の進行癌のうち、半数の7件は50歳未満の患者さんでした。
これは良くも悪くもコロナの影響かと考えています。と言うのも、この1年も昨年までと同様、コロナに振り回された1年でしたが、特に5月からは5類に移行したことで、人々の動きは活性化されました。それ自体は良かったと思いますし、ここで意見を述べるのは差し控えますが、行動制限が解除されたことで人々の動きが活性化され、結果的に軽微なコロナ感染者が飛躍的に増えました。そうした人達が、コロナ感染後の胃腸障害を訴え、内視鏡検査を希望し再来されるケースが非常に多く、普段なら検査を行わないであろう年齢の方が多く受診してくれたと思います。そんな中、長引く胃腸障害を訴え来院した20代の学生さんに、進行胃癌がみつかったことが今でも忘れられません。当然ピロリ陽性でしたので、もっともっと早くにピロリ診断の機会があったなら、救えた命であったと思うと残念でなりません。
少なくとも5年前に彼のピロリを診断出来ていたなら・・・命までは失わなくて済んでいたはずです。開業してから5年という月日が経過した今でも、私のクリニックは、地域のピロリ感染にも全く寄与出来ていないということに気付かされました。
『内視鏡を通じて、地域の健康に貢献したい!』という理念のもとに5年前に開業させて頂きましたが、未だに目標は達成出来ておりません。全ての人に内視鏡検査を行うのは、非効率的、かつ不利益もありますので、まずはピロリ診断の重要性、胃がん検診・大腸がん検診の重要性をこれからの1年を通じて啓蒙していければと思います。
最後に、これまで5年間、幸いにも当クリニックスタッフは大きく崩れることもなく、日々の診療に携わることが出来ました。強制したつもりはないものの、各々が医療人として感染対策や自粛生活を意識してくれた結果であると思います。開院当初は私を含め5人のスタッフでのスタートでしたが、今では総勢12人となりました。多くの患者様の外来診療や、内視鏡検査が出来ているのも、そうしたスタッフの日々の努力の賜物と改めて感謝しています。なにより開業当初より現在もなお、一人も欠けることなく私を支えてくれるオープニングスタッフには感謝してもしきれません。
その結果、5周年という一つの区切りで、来る令和5年11月1日より、医療法人を設立させて頂く運びとなりました。これまで以上に、地域の皆様の健康に寄与出来るように精進致します。よろしくお願い致します。
令和5年10月吉日
一葉とは、読んで字の如く、たった一枚の葉を表します。
開院して5年経過し医療法人設立となりましたが、初心を忘れず慢心することないように、些細な存在であるという意味を込め、一葉とさせていただきました。
そんな一葉でも、一葉落ちて天下の秋を知る という諺があるように、患者さんの些細な変化を見つけることで、後におきる変化を予見できる可能性を秘めています。内視鏡を通じて、患者さんの将来の癌抑制や早期発見、治療にと、これからも貢献出来ればと思います。
一葉=いちよう=胃腸
内視鏡を主軸として診療をさせて頂いていますが、特に胃腸が専門です。駄洒落ですが、胃腸→いちょう→いちよう→一葉です。
出身大学 | 昭和大学 |
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経歴 |
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所属学会 |
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